「実質青天井相場」で勝つ「3つのポイント」 株価は波乱に注意だが、まだ上昇する可能性
これをマーケットから見たらどうなるか。「20年戦争に、明日の心配をしても仕方がない」というマーケットの心理の変化が8カ月ぶりのダウ史上最高値だ。この20年戦争は消耗だけの「伝統的な戦争」ではない。少なくとも今、米中の対立は両国それぞれに内需喚起を促し、いったん閉じかけた世界的金融緩和政策も、再びスケールアップして始まってくるのではないか。FRB(米連邦準備制度理事会)はこの10月からバランスシートの縮小ペースを月500億ドルへと加速する予定だが、この資産縮小計画が、場合によっては見直される可能性もあるはずだ。
外国人は「持たざるリスク」を意識し始めている
一方、日本市場の上昇は売り方の買い戻しが主導したものだが、自民党総裁選を波乱なく通過したことで、今後は政策への期待が相場を押し上げそうだ。
実際に昨年の衆議院選挙(2017年10月22日)前後の日経平均16連騰は、政策安定を好む海外投資家の資金流入が支えとなった。2018年の海外投資家は現物・先物合計で7.7兆円の売り越しとなっている(9月第2週時点)。外国人投資家には「持たざるリスク」が意識され始めたようだ。
株価が次の株価を呼ぶ現象が、青天井相場の特徴だ。時々の波乱を飲み込みながら水準を高めて行くと思っている。
とにかく押し目があれば、すかさず買いというのが、出遅れた(と言うより、まだ全然出ていない)個人投資家のここでの対処法ではないか。
これらを勘案して、今週の日経平均予想レンジは2万3500円―2万4200円とする。注目は2つのF(日米貿易協議(FFR)とFOMC=米連邦公開市場委員会)。「波乱もあり」ではないか。
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