「岩下の新生姜ミュージアム」に行くべき理由 カオスな現場が「SNS映え」
猛暑が続いた今夏、ついつい冷えた部屋で冷たい食べ物、飲み物ばかり。そんな“夏冷え”した身体にピッタリなのが、内側からポカポカと温めてくれるしょうが。もっとしょうがを知るべく、にわかにSNSでにぎわう「新生姜ミュージアム」を訪ねてみた――。
身体にうれしい生姜
「しょうがのジンゲロールには血行をよくする作用があり、手足の冷えの改善に役立ちます。また熱を加えてショウガオールに変化させることで、脂肪を燃焼させて身体の中心から温めてくれるのです。
ほかにも新陳代謝をアップし、肌の老化やシミ防止、美肌効果も期待できます。夏場に冷えた身体には、特にしょうがはオススメですよ」
そう話してくれたのは、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生。「しょうがと健康」に関する数々の著書がある新菜先生が、「身体にうれしい」と太鼓判を押すミュージアムがあるという。
それが栃木県栃木市にある「岩下の新生姜ミュージアム」。♪いわしたの~~♪しんしょうがぁ~~♪が耳から離れないCMでおなじみの、あの有名な新生姜なのだが……、「ミュージアムがニッチすぎる」と話題になっている。
「おかげさまで開館から延べ35万人の来館者が訪れています。岩下の新生姜ファンのみなさんがSNSでつぶやいてくれるので、そのお礼に楽しんでもらおうと、このミュージアムをオープンしました」
とは自ら館長を務める、岩下食品代表取締役社長の岩下和了さん。もともと先代が手がけていた美術館を改装して、ミュージアムとして2015年にオープン。入場無料もさることながら、漬物のイメージとはかけ離れた独特の世界観に、親子連れや“インスタ映え”を求める若い来館者が続々と押し寄せているのだ。
「展示は年8回、季節ごとに変えています。秋はハロウィンがテーマのイベントも開催します」(岩下さん、以下同)