完成間近「品川新駅」に秘めたJR東日本の野望 建築家・隈研吾氏が考える「理想の駅名」は?
駅舎は地上3階、地下1階建てで、2階や3階から1階のホームを見下ろせる吹き抜け構造となる。テラスには店舗なども設置される予定だ。駅舎内はまだ鉄骨むき出しの状態だが、これらの骨組みは福島県産などの木材で覆われ、完成後は「やわらかな光と木を感じる和テイストの空間」(JR東日本)になるという。
木材を使った公共建築物は完成直後こそ美しいが、年月を経るうちに汚れが目立つようになりがちだ。そのため、新駅でも表面にガラスコーティングなどの処理を行い、汚れがつかないようにするという。また、屋外に面した部分など劣化のおそれがある場所では、木目調のアルミパネルを使うそうだ。
2020年春の暫定開業後、東京オリンピック開催時には、駅前の広場でパブリックビューイングを行うことも検討されている。隈氏がデザインした新国立競技場同様、新駅も多くの人を呼び込むだろう。
新駅の駅名は年内に決定予定
新駅の名称は公募となり約6万4000案が寄せられた。JR東日本はこれらの案を参考に名称を決定し、今年の冬ごろに発表する予定だ。インターネット上では、ファンの間で「高輪」「芝浦」「泉岳寺」など地域に由来した駅名が取りざたされている。
再開発エリアは「グローバルゲートウェイ」をモチーフにしているため、国際性を意識した駅名になる可能性もある。
そうするとカタカナ混じりの駅名になるのだろうか。それとも和テイストたっぷりの駅舎にマッチした純和風の駅名となるのか。隈氏は、「和のテイストを取り入れているが、シンプルでモダンなデザインなので、どんな駅名でも合うと思う」と話す。
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