「鷹狩り」が「王者の狩り」と呼ばれる理由

人間と「狩猟」の歴史にまつわる100コの真実

41. 世界でも〈狩猟大国〉と呼ばれるのがアメリカだ。2011年時点での狩猟者数は1370万人ともいわれている

42. そんなアメリカにおいても1980年代以降は狩猟数が減少していたが、2010年代に入り再び増加している

43. アメリカでの狩猟は、銃、弓矢、クロスボウなどの道具が使用される

44. 対象となるのは、狩猟目的で維持された土地の野生動物や狩猟用に放たれた動物、動物園から売られた動物

アメリカでは銃、弓矢、クロスボウなどの道具が使用されている(写真:dageldog / iStock)

45. コネチカット州では毎年2.5万羽のキジを購入して猟に供するともいわれる

46. その背景のひとつが、連邦政府が各州の野生生物局に対し狩猟免許発行数に応じて資金を提供するため

47. 結果、各州の野生生物局は狩猟の対象となる動物の捕獲量を減少させまいと努力することになる

48. アメリカではスポーツハンティングの分野だけで年間2億頭もの動物が殺傷されていると推測されている

49. 日本においても約200万年前の旧石器時代や縄文時代は植物採集や漁労とともに狩猟が主要な生業だった

狩猟の重要度が低くなった弥生~古墳時代

50. しかし弥生~古墳時代には稲作農耕が始まり、安定的な食糧供給が可能になると狩猟の重要度は低くなった

51. 一方、田畑を荒らす害獣駆除を目的とした狩猟は続いており、その様子を描いた土器なども残っている

52. 6世紀半ばに仏教が伝わると殺傷や肉食が忌避されるようになるが、庶民の間では狩猟活動は続いていた

53. 『万葉集』のなかには、シカの毛皮から内臓までを無駄なく利用している趣旨の歌も詠まれている

54. 平安時代の法令集『延喜式』では、地方に対して鹿皮や猪脂など狩猟獣による動物資源が賦課されている

55. 16世紀にヨーロッパから火縄銃が伝わると、国内でも紀伊や近江、和泉国などで銃の生産がスタートする

56. 17世紀後半には、農民にとって鉄砲は害獣駆除に欠かせない〈農具〉のひとつとなっていく

57. 江戸時代、鉄砲は農村内で管理され、銃の所持も領主が村に立ち入ってまで検分することはなかった

58. 江戸時代を通し、農民たちは武士よりも多くの鉄砲を所持していたともいわれている

59. 近郊で農民が捕獲したシカやイノシシを利根川を利用して江戸に運び、肉食させたり販売する店も生まれた

60. このような店は「ももんじ屋」と呼ばれ、猪肉は〈山鯨〉、鶏肉は〈柏〉、鹿肉は〈紅葉〉などと称した

次ページ日本の古代皇室でも行われた「鷹狩り」
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