堀江貴文「将来への予想や心配に意味はない」 みんなもっと「今の自分」を大切にしよう

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決して「私には無理」ではないのだ。僕はしつこいぐらい、説き続けていく。

もっと「自分の時間」を大事にしよう

人はもっともっと、楽しく仕事して、生きられるはずだ。僕自身は、仕事中は笑ったりふざけたりするタイプではないが、「楽しいこと、面白いことをやろう」という意識は、常に持っている。

仕事のプロセスで壁に行き当たり、つまらないトラブルを持ち込まれ、イライラすることもある。けれど壁を乗り越えたり、トラブルに対処する作業までを楽しんでいる。自分で選んだ仕事だから、誰にも責任転嫁しない。

大切なのは「他人の時間」に生かされるのではなく、「自分の時間」を生きる意識だ。例えば営業マンの無駄話に付き合わされているようなときは、「他人の時間」を生きていることになる。逆に、志の高い、頭の良い仲間たちと飲みに行くときは、「自分の時間」を生きているといえる。つまらないヤツと付き合っている暇なんか、ないのだ。

ツイッターやメルマガでみんなの話を聞くと、20代から年金の心配をしていたり、老後までの人生のロードマップを語りたがったりする人が、まだ多い。正直、驚くばかりだ。

他の場でも、しょっちゅう「堀江さん、将来の日本はどうなりますか?」と聞かれるが、答えはひとつしかない。

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わからない。

10年後、20年後の未来について、どんな賢人や学者に聞いたところで、正解など存在するわけがないのだ。20年前に、スマホがグローバルのインフラの中心になるなんて、僕を含めて誰も予想できなかった。トランプ大統領が出現したり、ブラジル代表が自国ワールドカップでボロ負けしたり、チャイナマネーが日本の観光地を席巻したり、東日本大震災が起きるなんて、予想できた人がいるだろうか?

先の予想や心配なんて、何の意味ないのだ。誰もが、永遠の時間を持っているわけではない。まず「いまここ」の時間の使い方を大事に考えないとダメだ。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

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