東急社長が語る田園都市線混雑解消の「秘策」 沿線の人口はさらに増えていきそうだが…
駅のホーム数を増やすなど抜本策が必要
──田園都市線沿線の人口はさらに増えそうです。そうなるとラッシュ時は電車がさらに混雑しますが、その対策は?
混雑解消に向けて今までいろいろな取り組みをしてきたが、現実には想定していた以上に沿線人口が増えている。現状の取り組みだけでは追いつかない事態であることは認識している。
これまで、当社の沿線人口は2020年にピークアウトするという前提で計画を立ててきたので、言い方は難しいが、抜本的な対策を立てなくても逃げ切れると考えていた。しかし、沿線人口がさらに増加し続けるという予測が最近になって出てきた。そうなると、腰を据えた対策を取る必要がある。
──腰を据えた対策というと、新線を造るとか?
いや、それはおそらく現実的ではない。駅のホーム数を増やすといったハード面の対策を検討する。ソフト面では時間帯をずらして乗車するとポイントが貯まる、といったことはすでに行っている。2016年からは、会員制サテライトシェアオフィス「NewWork」を沿線に整備して、ラッシュ時間帯はシェアオフィスで仕事をして混雑を避けるといったこともやっている。しかしこれだけでは足りないので、ソフトとハードの両方を組み合わせて中長期的にこの問題に取り組んでいかなくてはいけない。
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