並び順や欠番…実は奥深い「駅ホーム」の数字 東京には11~13番、京都には1番乗り場がない
1番線・2番線、あるいは1番乗り場・2番乗り場など呼び名はさまざまだが、列車の乗り場であるホームには「数字」が割り振られている。たとえば東京駅ならば、丸の内の赤レンガ駅舎側から1番線と2番線は中央線、3番線は京浜東北線北行、4番線は山手線内回り……と、10番線まで在来線が続く。
そこまではいいが、その隣にある新幹線ホームがちょっと不思議だ。在来線の10番線に隣接する東北新幹線・上越新幹線などJR東日本の新幹線ホームの数字は、いきなり20番線へと飛び、23番線まで続く。ではその向こうにあるJR東海の東海道新幹線はというと、こちらは14番線から19番線までとなっている。
つまり11~13番線は存在せず、並び方も数字の順番通りではない。日ごろあまり気に留めることがなくても、改めて見てみるとなぜこんな配置になるのか疑問に思うのではないだろうか。JR東日本の新幹線を11~14番線にして、東海道新幹線を15~20番線にしてもいいのではないかと思える。だが、そうはなっていないのだ。
ホームの番号には、このほかにも「抜け」があったり「0番」が存在したり、よく見てみると不可解なことがいろいろとある。ホームの数字に関する謎について考えてみたい。
かつては「順番通り」だった東京駅
まず、上で触れた東京駅の例だ。同駅のホームがどのように増設され、変化していったのかを確認していこう。
かつて東京駅には、丸の内側から1番、2番……と数字の順番通り、最大で15番線まで在来線乗り場が存在した。東海道新幹線は開業時、16~19番線を使用。だがしだいに輸送量が増え、1970年代半ばに東海道本線(在来線)のホームを減らして14・15番線をつくった。その後、1991年には東北新幹線の東京駅乗り入れにともない、12・13番線が同新幹線のホームとなったが、この時点までは数字の並びは順番通りだった。
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