アメリカで「アジア人の映画」大ヒットの理由 「クレイジー・リッチ!」は人種を超えるか

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――(アジア系のキャリアアップを阻む)竹の天井を突き破ったところで、今後はどういった物語を作りたいと思っているか。

「クレイジー・プア・アジアンズ」とか、「クレイジー・アベレージ・アジアンズ」を書きたい。全体の1%(に過ぎない超富裕層)についてこれまで3冊の本を書いてきたけれど、もっと幅広い人々を対象にしたり、世界中のアジア人の別の側面を浮かび上がらせたりしたいということだ。彼らがアジアのクレイジーな富裕層に負けずクールたりえることを見せたい。

アマゾンと組んでテレビドラマの企画も進めている。舞台は香港で、この町で最も有力で無慈悲な一族の物語だ。トーンも主題もかなり違ったものになると思う。

続編はありえるのか

――映画のクレジットの後の場面で、振られたアストリッド(ジェンマ・チャン)に恋人候補が現れる。この場面は続編があることを示しているのか。

本当にそうなればいいと思う。俳優陣の一部と私は、(ニューヨークの)ユニオン・スクエアで行われた試写会にお忍びで参加し、最後のクレジットが流れるのを見ていた。するとあの場面が流れた瞬間、観客がみんな叫んだんだ。おもしろい光景だった。

続編に向けた準備が始まっているのは確かだ。だがすべてはこの映画の興行成績がよくてロングランになるかどうかにかかっている。こればかりは私たちにはどうしようもない。

(執筆:Andrew R. Chow記者、翻訳:村井裕美)
(c) 2018 New York Times News Service

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