こうして小規模マンションでも再生できた

アトラス渋谷公園通りに見る、建て替え成功のヒント

「アトラス渋谷公園通り」、老朽化したマンションが高級マンションに生まれ変わった

日本全国に600万戸近く存在するという分譲済みのマンション。そのうちの5分の1が、建築から30年以上が経過した「老朽化マンション」だ。10年後にはこの割合がさらに拡大し、全体の3分の1に達すると見込まれている。

しかし、建物が古くなったからといって、おいそれと建て替えできないのが現実だ。

建物を取り壊してもう一度建て直すには巨額の費用が必要となる。建て替えによって延べ床面積を増やせれば、余った住戸を外部に売却して建築費に充てることもできる。だが、都心部では容積率に余裕がなく、なかなか思うように建て増しできない。郊外だと売却しても大した額にならず、資金不足で計画が頓挫してしまうことも多い。

30戸以下の小規模マンションだと、ハードルは一段と高くなる。建て増しできても増える戸数がそもそも少なく、余った住戸を販売する不動産業者の儲けも薄いため、事業化できないことが多い。1フロアの面積が狭いため、建て替え後にどう住戸を配置するかをめぐって住民間でも意見が対立しやすい。また、住民の数そのものが少ないため、建て替えのための積立金や人員が不足するケースも見受けられる。

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