いきなり研修部屋へ ミクシィ不可解人事

約30人がサポート部門へ異動したのはなぜか

これは「追い出し部屋」?

それまで取り組んでいた業務を強制的に中断させられ、いきなりカスタマーサポートのトレーニングを強いられる──。これは、退職勧奨のための、いわゆる「追い出し部屋」ではないのか。

この疑問に対し、会社側は次のように説明する。「今回のカスタマーサポートへの人事異動は人員削減を目標としたものではない。弊社では経営戦略に基づき、適宜、適材適所の人事異動・組織変更を実施しており、11月1日付の人事異動も同様のものだ」(広報部)。

理屈としては、そういうことで押し通すのだろう。とはいえ、社内の人心はざわめいており、人の口に戸は立てられない。複数の社員によると「荻野泰弘CFO、07年にドリコムでリストラの実行部隊として事業再建に取り組んだ実績を持つ法務部長などが主導した、実質的な人員削減策だ」という。約30人の異動は序の口であり、今回のような人事異動の第2弾が実施される可能性について示唆する者もいる。

キャッシュは豊富にあるにもかかわらず、グリーが行ったように特別退職金付きの希望退職募集を避けて、苛酷な人事異動を実施したのはなぜだろうか。ある社員は「辞めてほしくない有能な社員を温存し、実質的な指名解雇を行いたいからだ」と解説する。

経営手腕を期待されて外部から招かれた現経営陣は、短期間でミクシィの収益改善を図ろうと、必死の思いのようだ。しかし、だからといって何でもやっていいわけではない。新興企業らしからぬ今回のやり口は、極めて違和感のある経営判断といわざるをえない。

(週刊東洋経済2013年11月9日号)

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