パナソニックが抱える、新たな課題 パナソニック 、通期最終利益予想を上方修正

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10月31日、パナソニックは、2014年3月期の連結当期損益(米国会計基準)予想を1000億円の黒字に上方修正すると発表した。ベルリンで9月撮影(2013年 ロイター/Fabrizio Bensch

[東京 31日 ロイター] - パナソニック<6752.T>は31日、2014年3月期の連結当期損益(米国会計基準)予想を1000億円の黒字(前年同期は7542億円の赤字)に上方修正すると発表した。

従来予想は500億円の黒字。固定費圧縮が想定以上に進んだほか、住宅・車載関連事業が堅調に推移。構造改革費用を上積みするが、ヘルスケア事業の売却益の計上で、3年ぶりの最終黒字を拡大させる。

薄型テレビ、デジタルカメラ、携帯電話などのデジタル関連事業は減収の見込みだが、円安が寄与するほか、住宅や自動車関連事業で増収を見込む。前期の構造改革効果だけでなく、今期は全社的なコスト削減の取り組みで、固定費圧縮も当初計画以上に進む見通し。

一方で、営業外損益に計上する今期の構造改革費用は、従来計画の1200億円から1700億円に積み増した。それでも、完全子会社のパナソニックヘルスケア社(東京都港区)の株式を売却することで750億円の売却益を営業外損益に織り込むことで最終利益の拡大を見込む。

修正後の最終利益予想は、トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト17人の予測平均値755億円を上回った。前年実績は7542億円の赤字だった。

連結売上高も従来予想の7兆2000億円から7兆4000億円(前年同期は7兆3030億円)に、連結営業利益も同2500億円から2700億円(同1609億円)に、それぞれ上方修正した。

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