会社をやめた人がイデコで5万円取り戻す法

イデコを放ったらかしにしていませんか?

まずは「運用指図者」ですが、これらの方々の多くは企業型確定拠出年金があった会社を中途退職した際に、60歳まで引き出すことはできないのでiDeCoの口座へそれまでに貯まっていた資産を移し、その運用だけを行っている方です。

「運用指図者」は掛け金の積み立てをしませんので、60歳まで毎年得られる所得税や・住民税の軽減メリットを捨てていることになります。おそらくこのメリットをよく認識せず、多くの運用指図者は「なんとなく」このメリットを捨ててしまっているのではないかと危惧しています。

このメリットを捨ててしまっている人には2つのパターンがあります。ひとつは、かつて企業型確定拠出年金に加入していた人です。企業型では会社が掛け金を出す仕組みなので「自分が掛け金を出すのは損」と思っている。つまり、自分が出す掛け金は全額所得控除されるというメリットを知らないパターンです。

公務員や専業主婦(夫)も加入者になれる

もうひとつは、そもそも「加入者になれる」ということを知らない人です。2017年1月までは公務員や専業主婦(夫)はiDeCoに加入できませんでした。このため2016年までに中途退職し公務員や専業主婦(夫)になった方は「加入者」にはなれず、「運用指図者」になるしかありませんでした。

ところが法改正により現在は「加入者になる」という選択肢ができたのですが、そのことを知らないというパターンです。

iDeCoは毎年数千円の口座料がかかりますが、所得税・住民税を払っている方であれば、掛け金の全額所得控除による還付が受けられますから、口座料を払ってもそれをはるかに上回る金銭的なメリットがあります。現在「運用指図者」となっている方はこの機会に積み立てを始めてみてはいかがでしょうか? ご契約先の金融機関に電話をすれば必要書類をすぐに送ってくれると思います。

一方、75万人もいる「自動移換者」の問題はもっと深刻です。

次ページそもそも「自動移換者」とは?
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