イラッとさせる人は「言葉選び」がなってない お礼や依頼の言い回し一つで結果は変わる

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「ご笑覧」や「ご高覧」は、メールや手紙、書面などの文章作成時に使えるかしこまった言い回しです。「ご笑覧ください」は、〈たいしたものではありませんが、ご覧ください〉という意味です。一方の「ご高覧」は、「ご笑覧」よりも敬意が強めの尊敬表現です。「来週の展示会に弊社の商品を展示いたします。ご高覧いただければ幸いです」のように、取引先やお客様に対して商品や作品を案内・宣伝するときにも使えるフレーズです。

これからは「使用語彙」を増やそう

以上、ビジネスシーンに使える語彙・フレーズをいくつか紹介してきました。「聞いたことはあったけど、意味や使い方がわかっていなかった」「すぐに使ってみたい語彙やフレーズがあった」など、さまざまな気づきと学びがあったのではないでしょうか。

言葉には「理解語彙」と「使用語彙」のふたつがあります。「理解語彙」とは、意味を理解できている言葉のことです。パッと文字を見たときにその言葉の意味がわかるようなら、それは「理解語彙」が多い、ということです。

一方、「使用語彙」とは、自分で書いたり話したりして、実際に使える言葉のことです。シチュエーションに応じて表現力豊かに語れる人は「使用語彙」が多い、ということになります。

『できる人が使っている大人の語彙力&モノの言い方』(PHP研究所)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「使用語彙」を増やすためには、積極的に語彙とフレーズを使っていきましょう。「○○という言葉の本来の意味を知っていますか?」と雑談のネタに使ってみるのもおすすめです。人に話をすることで「使用語彙」の量が増えていきます。

語彙とフレーズを積極的に使うことによって、あなたのビジネスパーソンとしての資質は飛躍的に向上していきます。周囲の人たちと円滑なコミュニケーションが図れるようになり、好意や信用も集まりやすくなります。

くどいようですが、どの言葉を使うかはTPO次第です。相手の立場や性格、相手との関係性、その場の状況などに関心を向けながら、人と会話をしたり、文章を書いたりすると良いでしょう。

山口 拓朗 伝える力【話す・書く】研究所所長

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やまぐち たくろう / Takuro Yamaguchi

山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を務めたのちライター&インタビュアーとして独立。27年間で3800件以上の取材・執筆歴がある。現在は執筆や講演、研修を通じて「論理的に伝わる文章の書き方」「好意と信頼を獲得する伝え方の技術」「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化強化法」など実践的なノウハウを提供。2016年からアクティブフォロワー数400万人の中国企業「行動派」に招聘され、北京ほか6都市で「Super Writer養成講座」を23期開催。『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』(日本実業出版社)など著書多数。

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