アプリにできない郵便局独自サービスとは?

民営化から10年、存在意義が試されている

これからの時代、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTやAI(人工知能)によって、場所も人手も必要としない利便性の高いサービスが次々生まれてきます。すでに、生活に必要なものは買い物に出向かなくても自宅に取り寄せられるようになりました。そのため、コストのかかる郵便局が全国くまなくある必要はないという声も少なくありません。

しかし、今のところ、無人の自動配達は実現していないので、どんな便利な商品も人に届けてもらわないといけません。メルカリなどの個人間取引も、どんな過疎地でも都会の人と同じようにサービスを享受できるのは郵便局があるからという側面もあります。

しかし、それにしても、将来にわたって多くの人にとって不可欠な存在でいるには、自助努力が必要なのも確かです。そのため、郵便局という拠点があることで新サービスも続々と生まれています。

人や場所があるからこそできるサービスとは?

たとえば京都中央郵便局で始まったのが、「手ぶら観光サービス」です。観光客の多い京都中央郵便局で手荷物の一時預かりや、宿泊施設への転送をしてくれるので、重い荷物を持たずに手ぶらで京都観光ができてとても便利です。インターネット時代に、拠点があるからこそできるサービスといえるでしょう。また、ゆうちょ銀行に口座があることで、デビットカードが利用できるほか、2019年2月からはスマホ決済「ゆうちょPay」ができるようになるなど、キャッシュレス決済も充実していきます。mijica(ミヂカ)といった12歳以上で作れるポイントが貯まるプリペイドカードが拡大しています。

このように、時代のニーズに合ったサービスが企画、開発されつつあります。貯金、資産運用、保険、年金、介護、相続など、何か困ったことがあったときに頼りになる存在になれるよう、郵便局の社員たちはそれぞれ努力をしています。

今の時代は、資産運用や保険の相談など、どんなことでもアプリやサイトで完結します。こんな時代だからこそ、郵便局は高齢者だけでなく、これからの時代を担う若い人などにも必要とされるために、人や場所があるからこそできるサービスをもっと追求してほしいものです。

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