世界が失笑する日本人政治家の服装の勘違い 稲田朋美氏と小池百合子氏の大違いとは?

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稲田氏はこのとき国内外から数多くの非難を受けたにもかかわらず、2017年2月に行われたマティス国防長官との対面の日にも、懲りずにポニーテールにリボンのジャケット姿で登場しました。なぜ側近の方々は誰も助言を与えないのでしょうか……。

稲田氏の勘違いファッションは止まりません。富士総合火力演習を視察するときには、ふわふわのラフルが付いたインナーにピンクのジャケットを羽織って、リボン付きの麦藁帽子姿で登場。外国軍隊への示威活動としての側面を持つこのイベントは、当然、海外のメディアにも放映されます。国防大臣がリボンを付けて公の場に出るのは前代未聞のことです。

また、ソマリアに海上自衛隊を視察に行く際には、なんと、Tシャツにキャップ、サングラス、青いバッグを肩から掛けて、まるでこれからハワイに行く芸能人のような格好でした。さらに南スーダン視察の際には、韓流アイドル「BIGBANG」の帽子をかぶっていました……。

防衛大臣といえば、その国の安全を体現する存在。その存在がアイドルグッズを身にまとって何とも思わないという判断力には、呆れ返ってしまいます。それを本人が気づけないのであれば、誰かが教える必要があるでしょう。

発言もファッションも世界の失笑

2017年6月3日にシンガポールで開かれた「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」に出席した稲田氏は、黄色いインナーに白のレースのカーディガンジャケットという、ビジネス・カジュアルスタイルで参加しました。残念ながら、このスタイルでは、まったく威厳を感じられません。

「アジア安全保障会議」に出席した稲田氏(写真:共同通信)

ビジネスや政治のドレスコードとして、ジャケットにしてもインナーにしても、透けないものであるというのが鉄則です。真剣な場であればあるほど、服装に用いる色や柄は抑えるべきです。さらに、このような場で黄色やピンク、オレンジ、緑といったカラーは明らかに不向きです。この場合は、きちんとした重みのあるテイラードのジャケットに膝丈のスカートを合わせて、スカートスーツに徹するのが正解だったでしょう。

このときの問題は装いだけではありません。オーストラリアとフランスの国防担当大臣とともに壇上に上がりスピーチを始めるや否や、「ご覧の通り、私たち3人には共通点があります。同じ性別で同じ世代……」、そして肩をすくめて、「全員がグッドルッキングです!」と発言したのです。このぶりっ子まがいの発言に、会場にいた人たちは呆れ返りました。「他人目線」を失った発言といわざるを得ません。

この様子を見ていたジャーナリストたちは、強い違和感を覚えたといいます。フランスのルモンド紙の女性記者は、「女性である大臣自身が、女性差別的な発言をしたのに驚いた」と感想を述べています。

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