四季島・瑞風のノウハウは夜行列車に使える

「クルーズトレイン」乗ってわかった新事実

四季島と瑞風、2つのクルーズトレインに乗車してわかったことがある(上:JR東日本提供、下:尾形文繁撮影)

2013年10月に、わが国初となるクルーズトレイン「ななつ星in九州」がデビューした後、2017年5月にはJR東日本が「トランスイート四季島」を、同年6月にはJR西日本が「トワイライトエクスプレス瑞風」をデビューさせるなど、現在、わが国にはクルーズトレインに該当する列車が3本存在している。

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その中で、四季島と瑞風は、加減速性の高い動力分散方式の採用、優れた乗り心地と防音性の高い客室など、寝台夜行列車の復活に向けたヒントが詰まっている。

そこで東西のクルーズトレインを通し、寝台夜行列車の復活を模索したい。

四季島と瑞風の共通点

東西のクルーズトレインに共通する点として、①動力分散方式、②乗車券・寝台料金だけでなく、食事や観光などをセットで販売する、③観光地などへ向かう専用バスを使用、④専用ラウンジ、⑤1車両当たり1名のキャビンクルーによるきめ細かいサービス、⑥従来の寝台夜行列車を完全に凌駕した乗り心地と防音性の高い居住性、⑦オープンキッチンの食堂車、などが挙げられる。

車両や車内サービス以外の共通点として、これらの列車を運行することで、ローカル線・亜幹線、第三セクター鉄道の活性化に貢献することや、新たなインフラを建設しなくても、地域に眠る観光資源などを掘り起こしている。

つまりクルーズトレインは、「地域活性化」「地域再生」に貢献しており、地域に眠る観光資源や郷土芸能、そして地場産業を結びつける存在だと言える。

モダンな感じがする四季島の食堂車(撮影:尾形文繁)

一方、両者の違いとして、四季島の1泊2日コースの場合は、初日の昼食と2日目の朝食は、外部の料亭などを利用しているのに対し、瑞風は、全食事を食堂車か各自の客室で食べるスタイルである。

四季島の場合、地元におカネが落ちるため、地域活性化に貢献するが、列車に大幅な遅延が生じた場合、料亭などに迷惑を掛けることになる。

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