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日本のエリートに欠ける「本質」見抜く力の源 徹底的に思考して言葉にすることが必要だ

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  • 小川 仁志 哲学者、山口大学国際総合科学部教授
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また、本について言えば、哲学ジャンルに限らず、哲学するのに役立つものはたくさんある。映画だってそうだ。要は考えるための材料さえあればいい。哲学はなんでも対象にできるので、その意味ではどんなものでも哲学するための材料になりうる。

「英語」「プログラミング」、そして「哲学」

2022年から「公共」という科目が高校教育に導入されることが決まっている。これは全員必修で、名前のとおり公共社会における担い手を育てるための科目だ。18歳選挙権に対応するための、主権者教育だと思われるかもしれないが、意外にも哲学を重視している。

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歴史上の哲学者の考えをもとに、自分たちで思考する訓練などをやるようである。具体的な内容はこれから決まっていくわけであるが、少なくとも日本国民が哲学の素養を身に付ける可能性は高まったといっていいだろう。

大学受験の必須科目に哲学の論文が位置づけられているフランスにはまだまだ及ばないが、これは大きな変化である。つまり、近い将来新社会人は哲学の素養をある程度身に付けていることになる。

社会のニーズが変われば教育は変わる。そしてすでに教育を終え、社会に出ている人間はつねに自分で自分を磨いて時代についていくよりほかない。これは従来の英語やプログラミングとまったく同じ理屈だ。「哲学する」ことは何歳からでも始められる。むしろ、実社会で多くの経験を積み重ねているビジネスパーソンこそ、哲学する対象には事欠かないはずである。

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