日経平均は3日ぶり反落、下げ幅一時270円超 小型株が底堅く推移、NT倍率は上昇一服
[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。前日の米国株安と円高が嫌気されたほか、先物への仕掛け的な売りも出て、下げ幅は一時270円を超えた。対米貿易摩擦の懸念から自動車株が売られた。日中は円高一服を支えに指数は下げ渋る動きをみせたものの、景気敏感株の戻りは鈍く、消去法的に内需系の小型・成長期待株が物色される展開だった。
TOPIXは続落。上昇セクターは水産・農林など6業種。下落率トップは輸送用機器だった。独ダイムラー<DAIGn.DE>が20日、米中貿易摩擦の影響で中国販売が打撃を受けるとして、2018年の利益見通しを下方修正したことで、前日の米自動車株が下落し、影響は日本市場にも波及した。
大型株で構成されるTOPIXコア30<.TOPXC>は0.75%安。一方、TOPIX Small<.TOPXS>は下落スタートとなったもののプラスに転じ、0.46%高で終了するなど、小型株が底堅く推移した。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は直近で急上昇していたが、この日は12.90倍に低下した。
市場では「配当再投資の期待などもあり極端に弱気にはなっていないが、OPEC(石油輸出国機構)総会やトルコの大統領選など海外のイベントを見極めないといけない。外部環境がこのような状況なので、内需系が手掛けられやすい」(東洋証券ストラテジスト・檜和田浩昭氏)との声が出ている。
個別銘柄ではソルクシーズ<4284.T>が急伸。連結子会社エクスモーション(東京都品川区)の東証マザーズ市場への新規上場(IPO)が承認されたと21日発表し、材料視された。半面、ダイムラーの利益見通し引き下げを受け、トヨタ自動車<7203.T>が一時3%超安。ホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>が年初来安値を更新した。
東証1部の騰落数は、値上がり1035銘柄に対し、値下がりが990銘柄、変わらずが66銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22516.83 -176.21
寄り付き 22456.45
安値/高値 22414.18─22535.65
TOPIX<.TOPX>
終値 1744.83-5.80
寄り付き 1734.44
安値/高値 1732.51─1745.77
東証出来高(万株) 159404
東証売買代金(億円) 26688.06
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