ドラッカーの経営原則は株投資にも活かせる 顧客満足や従業員など無形資産にフォーカス

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――投資家に役立つツールになるのでしょうか。

ドラッカーの経営哲学を定量化したのは、今回のシステムが初めてだ。彼が言っていることを実践すれば本当に成功するのか、について厳格に検証できる。そして、このシステムが企業の財務的な強さを予測できるかも見ていきたい。これは投資家にとっても経営者にとっても非常に大きな意味を持つ。どの企業が将来、今日より強くなるのかがわかれば、この株価は割安だと判断がつく。顧客満足などに投資することは成果がすぐ出るものではないが、その効果がはっきりすれば、経営者に勇気を与えることになるだろう。

1位のアマゾンより2位のアップルが強くなる?

ランキングで1位のアマゾンを見ると、イノベーションのスコアは166.3と突出しているが、社会的責任は40.2と非常に低い。つまり一貫性がなく、将来の財務的な強さに関してはリスクがあるといえる。2位のアップルのスコアをみると、90台が2つ、60台が3つあり、一貫して高レベルだ。将来の財務力がより強くなる蓋然性は高い。このシステムを使って銘柄選択をすれば、上手くいくかもしれない。

(全リスト693社は、こちら

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