米ボーイング第3四半期は12%増益 通年見通しを引き上げ

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10月23日、米ボーイングが発表した第3・四半期の決算は、1株当たり純利益が前年同期比12%増の1.51ドルとなった。写真は同社のロゴマーク。シカゴで4月撮影(2013年 ロイター/Jim Young)

[23日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングが23日発表した第3・四半期決算は、民間機部門が好調で、純利益は12%増の1株当たり1.51ドルとなった。

同社は通年の利益見通しを引き上げ、株価は米株式市場午前の取引で一時約6%上昇した。

第3・四半期の航空機の納入が14%増加し、170機となったことが業績押し上げに寄与した。

また、787型機「ドリームライナー」の生産ペースを加速させる方針も明らかにした。

年金費用などを除くコア利益は16%増加し、1株当たり1.80ドルとなり、ロイター・エスティメーツがまとめた同1.55ドルを上回った。

売上高は11%増の221億3000万ドル。市場予想は216億8000万ドルだった。

防衛部門の売上高が3%増にとどまったものの、好調な民間機部門が補った。

民間機部門の営業利益率は11.6%と、前年同期の9.5%から上昇した。

ボーイングは通年のコア利益予想を1株当たり6.50─6.65ドルと、これまでの6.20─6.40ドルから引き上げた。

調整前利益の見通しも、1株当たり5.40─5.55ドルと、従来の5.10─5.30ドルから引き上げた。

売上高予想は830億─860億ドルで据え置いた。

年間の納入目標も635─645機で据え置いた。1─9月の納入機数は476機となっていることから、目標の上限達成には第4・四半期に169機を納入する必要がある。

787型機の生産ペースについては、今年末時点での目標である月間10機から、2016年には同12機に、2019年末までに同14機に引き上げる計画を明らかにした。

また、マックナーニ最高経営責任者(CEO)は、大型機777の次世代モデルである「777─8X」と「777─9X」の年内ローンチを目指すとしつつも、明確な日程については明らかにしなかった。

*内容を追加して再送します。

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