「今では太って、若手から“白ブタ”と陰で言われているオバサンなのに、同級生の男達は少女のときの印象を忘れないのでしょうか。39歳になった今でも“高嶺の花の美少女”という感じで接してくれて気持ちよかったですね。久しぶりに旧姓で呼ばれるのも快感でした。そんな男子達を、牽制している彼の姿に、恋心が芽生えました。すっかりお姫様気分になり、2次会、3次会のカラオケまで参加し、気が付けば彼と一緒にラブホテルの一室にいました」
酔いから意識が回復したのは、コトが起こっている最中だった。性的な感情がまったくない時期に出会った男性と、あられもない格好で行為に及んでいる背徳感が快感だったという。
「後で振り返ると、どうも彼は最初からそのつもりで参加していたみたいで、途中からウーロン茶に切り替えていました。私も3次会で彼の隣に座ってから、肌がカッと熱くなり、触れてほしくてたまらなくなり、それを紛らわすかのようにお酒を飲んでしまったことを覚えています」
婚活サービスで知られる「パートナーエージェント」が2017年に25~39歳の男女220人に対して「同窓会での出会い」についてのアンケート調査を行った。同窓会に参加する際に、同級生との恋愛を期待するかどうかという質問に対し、「とても期待する」「なんとなく期待する」と回答した人は、男性が63.6%、女性が41.8%だったという。男性のほうが、同窓会に何らかの下心を抱いてきている人が多いのだ。
夫に対する罪悪感は…
真知子さんに夫に対する罪悪感を聞くと「ない」と即答。
「不満はあったのですが、気付かないふりをしていたんです。子育てで忙しいときに、私にすべてを丸投げして、ドイツ、アメリカ、フランスと海外出張に行きまくっていましたからね。あのときの恨みは忘れません。それに、夫はケチだから、生活費として毎月15万円しかくれなかった。住宅ローンの返済、子どもの塾代、家族の食費、光熱費ですべてが吹き飛んでしまう」
不倫相手とデートを重ねる真知子さんが許せないと感じたのは、夫の節約体質だ。
「バイキングでガツガツ食べたり、飲み放題とわかったとたんに高級な酒からオーダー。それに、家族旅行のときも缶ビールやお茶を持参するんですよ。旅館やホテルで食事をしても、食事中には注文せず、お冷(水)で済ませ、部屋に帰って持ってきたビールを飲むんです。そんな生活を続けてきたので、スマートでおしゃれな彼とのデートは楽しかったですよ」
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