iQOSに仕込まれた喫煙データ収集機能の真実

このデバイスに大きなパワーを与えている

その1つは、デバイスに修正を加えると、使用に関する情報の保存をサポートし、PMIにその情報を送信することが可能となる。使われている半導体の種類からみて、ユーザーが何回たばこを吹かしたか、特定の1日に何本吸ったか、などの情報を保存することができる。テックインサイトはロイターのためにiQOSの内部を検査した。

同社の検査は、iQOSのハードウェアとその部品について行われた。ソフトウェアの機能については検査していない。ロイターは、テックインサイツの検査結果を The Philip Morris Files の searchable repository の一部 teardown report として報じている。The Philip Morris Files には同社の内部資料が含まれている。

特定のユーザーにリンクするものではない

テックインサイツの検査内容について、PMIは文書で「デバイスからのデータは特定のユーザーにリンクするものではなく、デバイスの情報のみにとどまる」と回答した。

2009年にPMIの子会社が行った特許申請は、喫煙者との通信方法について示唆している。それによると、iQOSのようなデバイスが「インターネットを使った、ホストへのデータのアップロードと、ホストからのダウンロードのための通信を構築するインターフェイス」を保有している。

iQOSの技術と特許について研究している、ノースイースタン大学(マサチューセッツ州ボストン)のグレゴリー・コノリー教授は、iQOSがユーザー情報を収集する能力を備えていることは、目覚ましいパワーをデバイスに与えると話す。

「彼らが獲得するものは、アメリカ人の喫煙習慣に関するメガデータだ」と同教授は言う。「そのうえで彼らにとって可能となるのは、iQOSの現行の喫煙(吸い込み)パターンをプログラムし直して、強化し、中毒性を高めることだ」。

同教授のコメントに対し、PMIは同社のサイエンス・広報担当バイスプレシデントのモイラ・ギルクリスト氏の1月の発言を引用した。同氏は米食品薬品局(FDA)の諮問委員会で「iQOSからユーザーが摂取するものをいかなる方法でも操作するような意図を持った技術はない、ということは改めて確約できる」と述べている。

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