注意!認知症の兆候は3つの違和感に表れる アルツハイマー病治療の世界的権威に聞く

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ブレデセン医師は「気を付けていればアルツハイマー病は避けられる」と断言する(撮影:今井康一)

アルツハイマー病は放置すれば静かに進行していく。

アルツハイマー病による記憶障害は通常、新しいことが覚えられないという症状から始まる。今まで生きるのに必要であった古い記憶よりも、それまで必要とされていなかった新しい記憶が先にカットされ、脳神経ネットワークを縮小しても生命が存続することが優先される。

病気が進行すると、やがて服を着る、歯を磨く、話すなどの基本的な動作の記憶も消えていく。そして、生命の維持に必要な機能まで失われていき、最後は死に至る。

「こんな悲劇は、予防について知識があり、早くからアルツハイマー病の兆候に気を付けてチェックを欠かさなければ、避けられることだということ多くの方に知っていただきたい」

自ら行動すれば予防できる

ブレデセン医師はいま、世界にリコード法ネットワークを構築し、治療と予防の普及に挑戦している。臨床試験も今年開始する予定だ。

現在、リコード法の正式なトレーニングを受けた認定医は10カ国1000人以上いる。しかし、トレーニングは英語のみで、忙しい日本人医師にはハードルが高い。現に日本人の認定医はまだ1人しかいない。このため、ブレデセン医師らは認定医トレーニングの日本語化を計画している。

「できれば、パーキンソン病やレビー小体型認知症、加齢黄斑変性症など、アルツハイマー病をはじめとするすべての神経変性疾患の真の姿を解明したい。それが私の使命だと思っています」

予防法を知って自ら行動すれば、アルツハイマー病にはかからなくてすむ。この恐ろしい病が「過去の病気」になる時代は、すぐそこまで来ている。

山口 茜 医学ジャーナリスト、プサラ研究所所長

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やまぐち あかね / Akane Yamaguchi

医師専門の医学新聞社に勤務し、これまで約20年間にわたり世界20カ国以上で取材活動を展開、取材した医師は2000人を超える。2013年に新聞社を退社後、 2014年株式会社プサラ・インスティテュートを設立。「医学をわかりやすく」をモットーとしたプサラ研究所所長として、高度な医療情報を医師や専門家だけでなく一般にもわかりやすく伝えている。日本医学ジャーナリスト協会会員。

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