堀江貴文「AIに仕事を奪われると歎くダサさ」 「搾取される側にいる人」たちの残念な発想

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仕事を奪われ「価値を失うこと」を恐れる前に、なぜAIを使いこなし「価値を生み出す」視座を持てないのだろうか。今回一緒に書籍を出した筑波大学学長補佐の落合陽一君は、「今後、AIはエクセル程度に誰でも使えるようになるのではないか」と話していた。

「価値を失う」ことに目がいくタイプの人間は、つねに「使われる側」として搾取される状態にいることに気づかなければならない。AIなどの進化によって古い社会システムが刷新されていけば、今、世の中の人が思っているような“会社”のありようは失われていく。

時代に合わせ、つねに変化し続けられることが、これからの時代を生き抜く必須条件になる。

ただ、もしそうなっても、なんら問題はない。人間がやらなければならなかった仕事の時間が減り、自由な時間が増えるだけの話だ。さらに、生活コストはどんどん下がっていくので、何も無理に働いておカネを得る必要もなくなっていく。

ロボットが社会全体の冨を自動的に作り出す

たとえば、農業は人の手間を減らしながらも収穫量が増えている。今後は、さらに手がかからなくなるのだから、食費は今以上に安くなる可能性がある。おカネがなくても十分に食べていけるようになる世界も夢ではない。

また、ほかの必需品と思われるものについても、本当に必要なのかどうか疑問がある。僕は自分の生き方に合わないと思って(最適化して)家を持つことをやめ、荷物も減らした。そうやって最適化された社会では、トラディショナルな生活は変わっていくはずだ。

ロボットが社会全体の富を自動的に作り出し、個人に利益をもたらしてくれるのだ。

ただし、AIの進化はまだ発展途上だ。この先いちばんのカギとなるのは、AIが「“手”を持ったとき」だと思う。

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