「女のくせに」と出世を阻まれた人が思うこと かつて会社員だった「書店ガール」作者が問う
「やっぱりエンタメは、楽しくて救いがないとね。それに若い世代の男性の意識はずいぶん変化しているので、男女雇用機会均等法以前に入社した頭の古い男性たちが退職したら、日本の会社も変わるはず。だから、あと5年か6年のガマンですよ(笑)。それに女性管理職が一定数まで増えてしまえば、女性の出世も特別なことではなくなり、駒子みたいな思いをする人も減ると思う。
だから自分に出世のチャンスが与えられたら、ぜひ引き受けてほしい。女性たちにはこの作品を通して、“みんなで仲間を増やしましょう!”と伝えたいですね」
ライターは見た! 著者の素顔
ライター、編集者、小説家と、これまで「本」に関わる仕事を続けてきた碧野さん。
「物心ついた時から本が好き。幼稚園のころも絵本ではなく世界文学全集などの小説を読んでいたし、小学校では図書室の貸し出し数ナンバーワン。それ以外に趣味がないので、大人になっても本の近くで仕事がしたかったんです」。
現在も編集者として東京・小金井市周辺の地域雑誌を仲間とともに発行している。「お金は全然儲からないけど(笑)、やっぱり私は本を作るのが好きなんです」
(取材・文/塚田有香)
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