さらに良い写真を、と突き詰めていくと、デジタル一眼カメラも欲しくなりますね。とはいえ、デジタル一眼カメラは高い、大きい、重い、そして撮影にカメラの知識が必要なケースもあるなど、ハードルの高いカメラです。一方、スマホならいつでも手元にあり、シャッターを押すだけでそれなりの写真が撮影できます。明るさや風合いはアプリで簡単に修正することができ、SNSのシェアも簡単です。
とはいえ、スマホのカメラとデジタル一眼カメラでは写真のクオリティに大きな差が出ます。特に、デジタル一眼カメラで撮影したときの「背景ボケ」は人気の高い効果です。iPhoneがiPhone 7 Plusから「ポートレートカメラモード」をサポートしたときには、かなり注目を集めました。iPhone Xでは、アウトカメラだけでなく、インカメラでもポートレートモードでの撮影ができます。
Androidスマートフォンのカメラも進化しています。たとえば、「HUAWEI nova lite 2」は2万円台という手頃な価格にもかかわらず、写真のフォーカスを後から変更できる「ワイドアパーチャ」機能を備えています。ピントを合わせたい箇所をタップするだけで、背景ボケと前ボケを簡単に作ることができます。
スマホカメラでのボケ処理は、iPhone Xのインカメラの場合TrueDepthカメラという顔認証カメラで実現していますが、ほとんどのスマホでは広角レンズと望遠レンズの2つによるデュアルカメラ構成により実現されています。
中高生はSNOWで一眼レフ風の加工を楽しむ
アクションカメラ、フィルムカメラ、デジタル一眼カメラ、最新スマホのカメラと選択肢は増えていますが、私が取材してきた女子高生たちはバイトと小遣いで過ごす日々。そうそう高価なカメラを買うことはできません。私が女子高生たちにインタビューするとき、自分のiPhone Xを出すと、みんな「一眼みたいな写真を撮れるんでしょ?」と口々にうらやましがりますが、ハイエンド機を親に買ってもらうのは難しいですよね。
MMD研究所が2018年3月に発表した「スマートフォンでの写真撮影、プリントに関するユーザー調査」では、スマートフォンで週1回以上写真を撮る10代女性のiPhoneユーザーが91.8%と、他の年代やAndroidユーザーよりもダントツで割合が高い結果が出ています。
写真好きな10代のiPhoneユーザーが、ハイエンド機以外でボケを楽しむなら、アプリで加工することになります。そこで、彼女たちは複数のアプリを駆使しています。最近では、顔に動物のエフェクトをかけられる効果で有名な「SNOW」も「一眼」という機能をリリースしました。
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