JR三江線に続く「廃線危機」の路線はどこだ?

10年前のデータが予言していた過酷な現実

大糸線は区間で明暗が分かれる

3位は長野県の松本駅と新潟県の糸魚川駅を結ぶ大糸線のうち、JR西日本(西日本旅客鉄道)が管轄する南小谷―糸魚川間で170人。2016年度の平均通過人員は100人と、利用者が4割も減った。JR東日本(東日本旅客鉄道)が管轄する松本―南小谷間の平均通過人員が同期間内に3364人から3179人へと5%減で持ちこたえているのとは対照的だ。

大糸線。利用者数が低迷し、廃線の危機にある(写真:alps / PIXTA)

同じ大糸線なのにJR東日本区間とJR西日本区間では、なぜこうも利用者数が違うのか。JR東日本区間は人口23万人の松本市があり通勤・通学路線の役割を担うほか、黒部ダム、白馬といった観光地を沿線に抱える。一方のJR西日本区間は、南小谷と糸魚川の交流人口がそもそも少ないうえに、北陸新幹線の開業で北陸本線がJR西日本から経営分離されてしまったことも大きい。JR西日本にとって大糸線は自社のどの路線ともつながらない飛び地のような路線になってしまった。

北陸新幹線開業前の2010年、JR西日本の佐々木隆之社長(当時)が大糸線の今後について「地元と議論したい」と発言したことが地元に波紋を投じた。それ以降、JR西日本は何も語らないが、県や沿線自治体の危機感は強い。

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