小田急「複々線後」の新ダイヤは十分ではない

改正から1カ月、改善すべき点が見えてきた

複々線となる向ヶ丘遊園→代々木上原と代々木上原より都心方は、急行線-新宿と緩行線-千代田線ともに千鳥停車とする。急行線-新宿は6分サイクルなので若干複雑となるが、全体最適のためにやむをえない。

以上により、成城学園前→代々木上原は、朝ピーク上り1時間に現行の速達タイプ18本、各駅停車9本、合わせて27本から、急行線30本、緩行線22.5本、合わせて52.5本の潤沢な輸送力となる。最速達タイプは、快速急行と通勤急行を合わせた18本から急行A、B、Cを合わせた30本へと大幅増となり、町田以遠→都心の混雑が大幅に緩和される。

千鳥停車により、複線区間・急行線・緩行線・千代田線とも詰まりや全列車各停をなくし、相応に速達化できる。遠方からの各停を新百合ヶ丘止まりとすることで、低速列車の座席の長距離移動者による長時間利用を最小化できる。

着席サービスを徹底的に充実させる

鉄道の増収効果を高めるには、商品価値の向上に応じた適正なプライシングによる適正な利潤獲得が必要だと考えている。そのために、多くの利用者が望む着席サービスにうまく応えてマネタイズすることが肝となる。

現行ではロマンスカーと一般列車が混在し、限られた時空間内の「スジ」を奪い合い、ロマンスカーを朝ピークは設定できず、他の時間帯はロマンスカーの行く手を快速急行が阻むような状況だ。

そこで、名鉄や南海、JRの普通列車グリーン車と同様に、特別車両と一般車両を併結し、ロマンスカーの単独運行をやめることを提案する。それにより、同じ総運行本数で、特別車両と一般車両のいずれの利用希望者とも待ち時間を短縮でき、かつ、特別車両の利用比率を高めて小田急に増収をもたらす。

朝ピーク上りも、提案ダイヤにより速達タイプの輸送力を十分に向上でき、編成の一部をロマンスカー車両としても問題ない。現行、朝ピーク時間帯にロマンスカー車両の大半を遊ばせているという非効率も解消できる。

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