トランプ大統領、税金巡ってアマゾンを口撃

「何千もの小売業者を破綻に追いやっている」

 3月29日、トランプ米大統領は、オンライン小売り大手アマゾン・ドットコムに対して十分な税金を払っていないと新たな攻撃を展開。同社が米郵便システムを利用する中、零細小売業者を倒産に追い込んでいると批判した。写真はアマゾンの箱。NY市で2016年1月撮影(2018年 ロイター/Mike Segar)

[ワシントン 29日 ロイター] - トランプ米大統領は29日、オンライン小売り大手アマゾン・ドットコム<AMZN.O>に対して十分な税金を払っていないと新たな攻撃を展開。同社が米郵便システムを酷使する中、零細小売業者を倒産に追い込んでいると批判した。ただその主張の証拠や具体的な対策は示さなかった。

トランプ大統領は、過去にも幾度となくアマゾンと同社のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)に対する批判を展開している。ニュースサイト「アクシオス」は28日、トランプ大統領がアマゾンに対する懸念を表明、同社に対する課税措置見直しについて言及したと報じていた。

「税金を払っていない」

「アマゾンを巡る懸念は大統領選前から表明してきている。他の業者と違い、アマゾンは州・地方政府にほとんどもしくは全く税金を払っていない」と大統領は29日、ツイッターに投稿。「アマゾンは米郵便システムを配達少年のように使い(米国に多大な損失を引き起こし)、何千もの小売業者を破綻に追いやっている!」と批判した。

米大統領の新たな攻撃姿勢を嫌気し、米国株式市場で29日、アマゾン株は一時4.5%下落。その後切り返し1.1%高で引けた。

ただし、トランプ大統領の批判は、米ファンドマネジャーのアマゾンに抱く長年の高評価には影響を与えなかった。同社の株価は、過去5年で5倍以上に膨らんでいる。

「米政府や監督当局がアマゾンに何らかの対策を講じるとの強い懸念があれば、きょうのアマゾン株の下げはもっと大きかっただろう」とアマゾン株を保有するモネッタ・フィナンシャル・サービシズのポートフォリオマネジャー、ロバート・バカレッラ氏は指摘する。

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