45歳男性が語った「20年路上生活」の深刻理由 一度の失敗で親に家を追い出された

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なべさんの地元、足立区。母親やきょうだいと暮らす都営住宅から職場に通っていました(写真:リディラバジャーナル)

頭がバー、ポーっとしてしまって。もともとアルコールを受け付けない人がアルコール1杯飲んでもヤバイみたいに、シンナー苦手だから薄くても……。マスクはしていましたが、やはり敏感な人はそうなるようです。

病気があるのも関係したと思います。それで倒れて、かかりつけの病院で検査などしてもらうと問題ないということで、少し休んで、仕事に復帰しました。

けれども、今後また倒れたらどうしようかと不安があり、1年で自分から「体調のことを考えると難しいです」と退職しました。社長さんも病気のことを知っていたので、「無理しないでね」と。

(退職するまで)給料は月12万ぐらい。生活保護費と同じぐらいの金額だったと思います。それを、封を開けずに母親に渡して、そこからお小遣いをもらったり、貯金をしてもらったりしていました。

会社を辞めたときに、ハローワークで遠くないところの仕事を探しました。荒川区の会社を見つけて、勤め始めました。(退職から)1カ月半ほど間が空きましたが。やはり中卒というとなかなか(仕事を見つけるのが大変)でした。その当時は中卒でも結構採ってくれるところがありましたが、それでもほとんどが高卒でしたね。

「給料渡すので退職してください」

今度は同じ製造ですが職種が少し変わり、物をつくるほうでした。流しの蛇口とか、トイレで(水を)ジャーと流すときのノズルとかです。組み立てをやっていました。組み立てをして、仕上げをして発送までをする力仕事のような感じです。

全然知らなかったのですが、その会社の経営が赤字らしく、社長さんから「申しわけないですけど、給料渡すので退職してください」という話になり、「なぜですか」と聞くと、会社の経営が苦しくなったということでした。

会社が倒産して驚きました。「ここであれば勤まったのに」と思いました。

本当についてないことばかりです。

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