韓国GM工場閉鎖で文政権は失速しかねない

救済すると多くの国民が反発するため困難

 2月22日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、GM韓国の工場閉鎖を巡り窮地に立たされている。群山の同社工場で13日撮影。提供写真(2018年 ロイター/Yonhap via REUTERS)

[ソウル 22日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が窮地に立たされている。米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>が韓国事業を縮小した場合、給料の良い仕事が大量に失われ、文氏は政治的資本を失いかねない。

一方で、救済のため税金を投入すれば、国民の反感に直面することになる。

GMは先週、ソウルの南西、群山市の工場を閉鎖すると発表。韓国内に残る3工場の今後についても数週間以内に決定する方向だ。同社は韓国事業を再編し継続するため、韓国政府の支援を求めている。

資金援助は政治的に難しい

政府やGM韓国の株式17%を保有する韓国産業銀行には十分な財源があるものの、同社への資金援助は国民の反対に直面する可能性があり、政治的に難しいだろうと政府当局者は話す。

「税金を使って民間企業を支援することに対して、国民から反発が起きる可能性から逃れることはできない」と、ある政府当局者は匿名で語った。

加えて、韓国では若者が正規雇用の職を見つけることがますます困難となる中、好戦的で有名な自動車労働者組合に対する世論の支持は低下している。

22日発表された調査では、30%がGMに対するいかなる公的支援にも反対だと答え、56%は同社が実現可能な再建計画を提示した場合のみ支援に賛成だと回答している。世論調査会社リアルメーターが実施した同調査によれば、雇用を守るために政府は無条件で公的資金を注入すべきと答えたのはわずか6%しかいない。

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