日経平均は大幅続伸、上げ幅400円超える 東証1部の約97%が上昇、売買代金は今年最低
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に3日続伸し、終値は2月5日以来、2週ぶりの高値水準を付けた。外為市場でドル安・円高の進行が一服したことを支えに、幅広く買いが優勢となり、上げ幅は400円を超えた。東証1部銘柄の約97%が値上がりする全面高商状となった。
TOPIXも3日続伸、高値引けとなった。上昇率は2.17%と日経平均(1.97%)を上回った。セクター別ではゴム製品を除く32業種が上昇。値上がり率トップは卸売りで、ノンバンク、不動産がこれに続いた。ゴム製品は、今期の営業利益見通しが市場予想に届かなかったブリヂストン<5108.T>の下げが重しとなった。TOPIXコア30は構成銘柄全てが値上がりしている。
東証1部の売買代金は今年最低。今晩の米国市場が休場となるほか、アジアも春節で主要市場は休場となっており、海外投資家の参加が限られた。商いが薄い中での買い戻しが指数の大幅高につながったとの指摘もある。日経平均ボラティリティ―指数<.JNIV>は一時21ポイント台まで低下し、2月5日以来の低水準を付けた。
市場では「米国株が徐々に安定しつつあるのは認めざるを得ない。足元の米10年債利回りの水準に市場参加者が慣れてきた印象がある。日本株も追随して落ち着く形となっており、当面は上下を繰り返しつつ、上を目指す方向となるだろう」(岡三アセットマネジメント・シニアストラテジストの前野達志氏)との声が出ていた。
個別銘柄ではコシダカホールディングス<2157.T>が急伸。連結子会社のカーブスホールディングスが、米フィットネスクラブ大手のカーブスインターナショナルなど2社を買収すると17日に発表したことが好感された。
またアシックス<7936.T>が堅調。平昌冬季五輪で日本人選手のメダル獲得が相次いだことで、日本代表選手団にオフィシャルスポーツウェアを提供する同社に対し、関連需要の増加を思惑視した買いが入った。
東証1部の騰落数は、値上がり2002銘柄に対し、値下がりが56銘柄、変わらずが7銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22149.21 +428.96
寄り付き 21903.66
安値/高値 21858.33─22152.85
TOPIX<.TOPX>
終値 1775.15 +37.78
寄り付き 1753.15
安値/高値 1750.13─1775.15
東証出来高(万株) 129080
東証売買代金(億円) 23256.26
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