有名「女子校制服」、メルカリ大量出品の裏側 白百合・品川女子・・・誰が売っているのか?

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最も件数が多かったのが白百合学園。北海道から九州まで姉妹校が複数あり、制服は基本的にすべて同じデザインだが、細部が微妙に異なる。そのうちのどの姉妹校のものか判別がつくものとつかないものを合わせ、合計130件もの出品が確認できた。

次いで多かったのが品川女子学院の74件。以下、東京女学館46件、堀越24件、桜蔭学園14件と続く。共学の堀越は男子の制服も一部出品されていたが、集計は女子用だけで行った。

一方で、同じ有名女子校でも出品がほぼない学校もある。聖心女子学院は女子大の制服は複数出品されていたが、中学・高校のものは1式だけ落札済みでヒットした。

雙葉(ふたば)は四谷のものはゼロ、田園調布雙葉のものが冬服の上着のみ1点、横浜雙葉のジャンパースカートが中高用と小学校用の各1点。 

学習院女子も夏服の上着のみ1点(スカーフ、スカートなし)、慶応義塾女子は体操着の短パンが1万2000円で出品されているものがヒットしたが、制服はヒットしなかった。

ちなみに有名校の男子用制服もいくつか検索してみたが、青山学院と堀越以外はヒットしなかった。

風俗やアダルトコンテンツで使用?

企業の制服は基本的に貸与品だが、学校の制服は生徒の親が対価を支払って購入している私物だ。だが、不要になった私物を売るのだから何の問題もないと言い切れるかどうかには疑問が残る。

18歳未満が古着店など古物商に制服を売ろうとすれば、古物商は各都道府県が定めている青少年保護育成条例に基づき、親の同意を確認する義務を負うが、メルカリは基本的に個人間の売買の場であって、古物商許可を保有するような業者が落札することを前提にしていない。

もちろん中には、入学を控えて予備用として購入する場合や、「なんちゃって制服」(制服風の洋服)のように他校の制服を着てみたい女性が購入する場合もあるだろう。

しかし、これだけ高額の対価を支払って落札しているのはいったいどういう属性の人物なのか。ブルセラショップの経営者が個人と偽って会員登録している可能性は十分にある。メルカリでは「法人と判明した時点で利用停止するなどの措置を講じている」というが、出品者や落札者のコメントを丁寧に見ていくと、業者ではないかと思われるものが散見される。

そして何よりも、風俗店が従業員に着用させる目的で落札していたり、アダルトコンテンツの制作スタッフが出演者に着せる衣裳として落札したりしている可能性もある。

そういった店でサービスの提供を受けたり、倒錯的なアダルトコンテンツを見た人物が、同じ制服を着た現役の女生徒を標的にした性犯罪に走ることはないのだろうか。

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