スマートフォンの普及に押されて、カーナビ市場が縮小しています。スマートフォンのカーナビアプリや地図アプリは、低価格で比較的性能も高いということで、需要が増えているのです。こうした背景から、カーナビ業界は苦戦を強いられ、2013年4~6月期は大手4社のうち3社が営業赤字を計上しました。
カーナビを主力とするメーカーは、今後、明るさが見えてくるのでしょうか。今回は、JVCケンウッド(以下、JVC)とパイオニアの財務内容を分析します。
カーナビ不振で減収減益になったJVC
まずは、JVCの2013年4~6月期の決算内容を見ていきましょう。まずは、収益性を調べるために損益計算書(9ページ)を開きます。「売上高」は、前年同期である2012年4~6月は731億円、2013年4~6月は698億円と減少しました。
これは冒頭でも触れましたように、主力のカーナビ製品が不振であったことが原因です。手軽に使えるスマートフォンのカーナビアプリを利用する人が増えた一方で、カーナビを付け替えるユーザーが減ってしまったのです。
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