平壌の住民は、あらゆる物を入手できている スイス援助機関職員がみた「北朝鮮の現実」

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NKニュース:平壌の食料供給の状況はどのようになっていますか。

フィスラー:私の印象では、平壌では人々のために十分な食料が間違いなくあります。食料を満足に得ていないと結論づけられるような様子の人々は見たことがありません。市場では、かなり種類が豊富に売られています。

NKニュース:4年の滞在後、一般的な人道支援の状況についてはどのようにとらえていますか。

フィスラー:間違いなく、地方では多大な人道的支援の必要があります。

国連機関の出版物によると、5歳以下の子どもたちの25%が栄養失調の状況にあるとされていますが、それは地方では間違いなく正しい数字だと思います。このような地区では食料の必要性が大いにあります。

誰も公式レートを利用していない

NKニュース:興味深いのが北朝鮮の市場です。公設と非公認の市場の違いはどのようなものですか。

フィスラー:非公認の市場が大規模に存在しており、受け入れられています。すべてしかるべきものとして受け入れられ、存在しています。平壌では数ブロックごとにこれらの市場を見ることができます。ブロックとブロックの間に市場があるのです。しかし、今後もおそらく正式な市場とか公設の市場にはならないでしょう。

私たちも、外国人が行くことができるトンギル市場に行きました。そこは大きな屋根つき市場です。食料や電化製品、服、靴など何でも買うことができます。

平壌にある公設市場(写真:フィスラー氏提供)

NKニュース:トンギル市場ではどのように支払いをするのですか。

フィスラー:両替所があり、ユーロやドルをウォンに両替して払います。ウォンで払っているのですが、為替レートの違いによって得をしていることはないです。

私が思うに、1ユーロは(非公式レートで)現在だいたい9000ウォンです。たとえば、中国産のりんごを1キロ2万ウォンで買うとすれば、2ユーロから3ユーロほどになります。ですので、レートどおりです。(編集者注:公式レートは1ユーロ約120ウォン)

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