小泉進次郎を支えた金髪クリエーターの気概 「30代の首相と日本をアップデートしたい」

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こういう社会問題がある、それを変えようぜという問いがあって、そこにどう立ち向かうかに興味を持ち、応援したくなる。細かい機能やデザインではないわけです。

企業も、これからの時代は、本来の意味の「カンパニー」に近づかないと、支持されなくなると思います。仮想通貨なんかもそうだけど、モノを買うより、その会社のビジョンを買う、というのが普通になる。「ここがおかしい。こう変えるぞ!」という意志に寄せられた期待がおカネに変わるわけです。だからこそビジョンを示した小泉小委員会は、本質的にフィットする仕事だったなと感じます。

30代の総理大臣と「日本をアップデート」したい

さらに言えば、人口減少社会になって、割りを食っているのは、若い人です。僕は世代に価値観があると思っていて、それに基づいて社会や文化をアップデートしていきたいと思っていますが、今の日本だとなかなか難しい。やっぱり上の世代が、ボリューム的にも資産的にも「マス」ですから。国内で考えていくと、やることがどんどんシルバーに染まっちゃいます。選挙とか見てると、そう思いませんか。

僕らの世代の成長戦略って、海外に出るしかないんですよ。新しい価値観のことをやるためには。例えば、NEWPEACEでは、サラダ感覚のカレー「6curry」を販売していますが、これはニューヨークのストリートで食べられるように、カレーを再構築したものです。既存のカレーに慣れ親しんだ上の世代からは、受け入れられないかもしれない。でも世界規模で見れば同世代は多いし、みんなインスタで繋がっているから、イケてると思えばバッと広がる。その連帯を意識しています。

だけど、やっぱり日本社会をアップデートしたい気持ちもあります。だから、フランスの大統領のように30代の総理大臣が早く出て欲しいですよ。その点でも、進次郎さんには期待しています。「レールからの解放」を実現してくれることを。いや、もっと攻めた日本改造論を描きたいですね。近い将来、進次郎さんのスピーチ原稿を書けるように、僕も勉強していこうと思います。

泉美 木蘭 作家・ライター

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いずみ もくれん / Mokuren Izumi

1977年三重県生まれ。24歳でイベント企画会社を起業し、即刻倒産。借金返済のために働く日々をつづったWebサイトが話題を呼び、作家デビュー。以降、週刊誌やWeb媒体等で執筆。TOKYO MX「モーニングクロス」「激論!サンデーCROSS」などテレビ番組でレギュラーコメンテーターとして出演。著書に『オンナ部』(バジリコ)、『エム女の手帖』(幻冬舎)、『会社ごっこ』(太田出版)等。趣味は合気道とラテンDJ。

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