市川高校の「棚田ビジネス」は何が秀逸なのか

高校生ビジネスプランの第5回大会で優勝

準グランプリ受賞 長浜高校のプレゼンテーション(写真:日本政策金融公庫)

審査員として経営者の視点から審査にあたった(株)ベアーズ取締役の髙橋ゆき氏は学生の取り組みについて以下のように語ります。

「今回、グランプリ、準グランプリになられたプランは、高校生たちの豊かな感性と感度がすばらしかったです。ビジネスでは、発想とか想像力をベースに、売上や利益が見込めるようなプランを作ることが大事。これからも、『思考と行動』『人と人』『生活と社会』のつながりを研究し、地域や社会や国を、未来に向けてより豊かにするという発想で、持続可能な売上と利益を生み出すビジネスを作っていってもらいたいです。また、先生方が熱い思いで、感動のあまり涙を流され、喜んで写真を撮られているという姿が微笑ましく、毎回とても楽しみです。高校生が動けば世界は変わります。人生まるごと愛して、夢に向かって邁進してほしいと思います」

新しい教育の観点からも注目

審査員長の樋口美雄慶應義塾大学教授は語ります。

「今回、入賞を逃したプランにもすばらしい、何とか実現してほしいプランがたくさんありました。高校生らしいプランも多数。地域の抱える問題、社会問題に高校生が取り組む中で、チャレンジ精神を高めることができます。今後の教育を考えるうえでこのような起業家教育は重要です。文部科学省の中央教育審議会で、今後のカリキュラム、基本計画の見直しをしていますが、私はその中で起業家教育を入れてはどうかと提案しています。この高校生ビジネスプラングランプリはその一つのモデルケースとなると思います」

アクティブラーニングが注目される中、教員の側でもこのような取り組みの重要性に着目する声が上がっています。岡山県の倉敷鷲羽高校でファイナル連続出場を実現してきた福岡明広教諭(現在は岡山東商業高校教諭)は語ります。

次ページ主体的に考えながら学ぶ環境を作ることが重要だ
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 近代日本を創造したリアリスト 大久保利通の正体
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「安売り日本」はもう限界、ニッポン再生計画
「安売り日本」はもう限界、ニッポン再生計画
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
勝ち組シニアと負け組シニア<br>定年格差

「45歳定年」発言に対し一部で猛反発。現実には法改正で70歳までの雇用確保が今春努力義務化されました。人生100年時代といわれる今、従来の定年はもはやなくなりつつあります。老後も働くシニアが第二の人生を勝ち抜くためにすべきことは何でしょうか。

東洋経済education×ICT