全米騒然!トランプ暴露本に潜む3つの疑問 「Fire And Fury」には何が書かれているのか

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右派の記者たちは、民主主義クーデターを起こすために、不当にこの手段を使おうとしている、と訴え、トランプ大統領を擁護するのに必死だ。

「現在のトランプ大統領の精神状態が、投票者が彼を選んだとき、あるいは数年前にゴシップ誌やテレビ番組に姿を現したときから変わっている、あるいは悪化していて危険だと示すものは何もない」と、大手保守系誌「ザ・フェデラリスト」のモリー・ヘミングウェイ氏はつづった。

ゴッドファーザーのバカ兄貴のようなもの

何人かの保守系ジャーナリストは、トランプ大統領の性格は、大統領にはふさわしくないうえ、賢いわけでも、威厳を備えているわけでもないことを認めているが、こうしたことは、彼の職権を停止させるには至らないとしている。「バカなことをしたり、発言したりするのは、精神的に無能力と同じことではない」と、保守系誌「ナショナル・レビュー」のジョナサン・トビン氏は書いている。

時に大統領に対して厳しい批評をする保守系記者のデーヴィド・フラム氏も、似たような擁護をしている。「ザ・アトランティック」に寄せた最近のコラムでは、トランプ大統領を映画「ゴッドファーザー」に登場する主人公のバカな兄、フレド・コルレオーネと比較。「トランプ大統領を今の地位に居座り続けさせることで、米国の民主主義制度を腐敗させ、世界の平和と安全を脅かしている人たち」のほうが問題だとしている。

一方、左派は、トランプ大統領は医学的、そして臨床的に障害があるという新たな議論を引き起こしている。精神保健専門家100人で構成された団体は、こうした主旨の声明を出し、このうちの1人は先月、米連邦議会で12人の議員を前にトランプ大統領の精神状態について説明をした。

「ウォルフ氏の著書によれば事実上、トランプ大統領の側近たちは皆、彼の精神的退化の兆候を見ていて、彼は大統領に適さないと考えていると提言している」と、リベラル誌「ニューヨーク・マガジン」でエリック・レビッツ氏はつづっている。「大統領は精神不調、周りの誰もがそれを知っている」とは、彼の最新記事のタイトルだ。

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