「樹海の死体」配信した人気YouTuberの意図 非難が殺到し、謝罪ビデオを投稿したが…
2016年だけで3本の北米製の映画が、日本の神聖な場所である富士山の裾野に広がるこの樹海で撮影された。
地元に伝わる民話もまた、樹海で起こる超自然現象についてのうわさ話をあおることとなり、その場面をどうしても入手しようと、ポールとその仲間たちがガイドと共に樹海を目指した。
最後は興奮気味に笑い飛ばした
次の場面で一行は死体に遭遇する。顔の部分はぼかしがかかっているが、そのほかはそのままの姿が映し出されている。ポールとほかのメンバーはショックを受けた様子で、ポールはガイドに警察に通報するようにしきりに促している。
「おい、あんた生きてる?」彼は死体に向かって叫ぶ。
ポールが後で述べているが、死体は駐車場からわずか100ヤード(約90m)ほどしか離れていない場所で発見されている。その死体の周りをカメラを持ってぐるりと撮影しながら、彼はその状態を描写し、最近亡くなったものだと推測している。
彼は、自身のチャンネルの視聴者に対しての謝罪で、自殺、鬱、精神疾患は笑い事ではないと述べている。
ポールらが死体発見現場を離れる際、テレビ出演やコメディアンとしての経験もあるポールは、彼の視聴者にはおなじみの行動に出た。つまり、大げさなリアクションをし、興奮気味に笑い飛ばしたのである。その場の雰囲気を和らげようとするかのように、その悪ふざけは一層エスカレートしてゆく。
動画の終盤でポールは、彼の笑顔や笑い声は「その状況における心境を示したものではない」とし、彼の状況対処メカニズムであると説明している。