26日の日経平均は3日ぶり反落、利益確定売り 商い閑散、一部の個人投資家除き休暇ムード
[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。前日の欧米市場がクリスマスのため休場。外部環境に手掛かり材料が乏しい中、指数は狭いレンジ内でもみ合いを続けたが、次第に利益確定売りに押され軟化した。市場参加者も限られ、売買代金は連日で2兆円を下回るなど、閑散相場が継続した。
東証1部の売買代金は1兆6542億円。2年ぶりの低水準となった前日と比べ7%増加したとはいえ、積極的な売買は手控えられた。東証1部の出来高は今年2番目の少なさとなった。
TOPIXは5日ぶりの反落。業種別ではサービスが上昇率トップ。小売がこれに続くなど、内需系セクターの一角がしっかりだった。ただ東証33業種中、値上がりしたのは6業種のみ。下落率上位にはその他製品やパルプ・紙、電気機器などが入った。
半導体・ハイテク関連の一角が弱含みとなったほか、前場のTOPIXの下げが小幅にとどまったことで、日銀によるETF(上場投信)買いの思惑が後退。後場に指数は下げ幅を拡大した。
市場では「個人投資家に選好されそうな銘柄が売買代金の上位に入ったが、個人投資家を除き休暇ムードが広がっている。日銀のETF買いがなさそうだとの見方を背景に素直に下げた印象」(松井証券・シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)との声が出ていた。
個別銘柄では高島屋<8233.T>が年初来高値を更新した。同社は25日、2017年3―11月期の連結営業利益が前年同期比5.6%増の217億円になったと発表した。富裕層の消費や訪日外国人によるインバウンド消費が堅調なほか、中間層の消費にも回復の兆しが出ているという。足元の業績を評価した買いが入った。
半面、しまむら<8227.T>が大幅続落。同社が25日発表した17年3─11月期の連結業績は、営業利益が前年比11.3%減の350億8500万円だった。天候不順などを背景に、秋冬物の販売が低迷した。さえない業況を嫌気した売りが出た。
東証1部の騰落数は、値上がり752銘柄に対し、値下がりが1200銘柄、変わらずが112銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22892.69 -46.49
寄り付き 22922.95
安値/高値 22877.63─22950.15
TOPIX<.TOPX>
終値 1827.01 -4.92
寄り付き 1831.14
安値/高値 1825.93─1833.28
東証出来高(万株) 109489
東証売買代金(億円) 16542.06
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