北朝鮮「新型ICBM」は従来型と何が違うのか 理論上は米国全土が射程圏内に
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は「ついに国家核戦力完成という歴史的大業が実現した」と述べた。
だが専門家の間では、どの程度の重量のミサイルを搭載できるかや、米国本土を攻撃できるほどの核弾頭を搭載して飛行できるかどうかは依然としてはっきりしていない、との声も聞かれる。
平城(ピョンソン)から打ち上げ
29日発射されたミサイルは、首都平壌(ピョンヤン)の北方約30キロメートルの地点にある平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)から打ち上げられた。この地点からのミサイル発射は初めて。
これまでのミサイル発射実験は早朝の時間帯に実施されることが多かったが、今回は現地時間午前2時28分(GMT6時17分)ごろに行われた。
発射の場所と時刻は、北朝鮮がミサイルを「どこからでも、いつでも」を発射できる態勢にあると誇示する狙いが反映されているとみられる。これにより他国はミサイル発射を事前に予想することや、発射を妨害することが一段と難しくなる。
米国を拠点とする戦略国際問題研究センター(CSIS)は「今回の実験は真夜中に実施されたという点で異例であり、恐らく米国の弾道ミサイル防衛システムによる迎撃を回避する北朝鮮の意向が反映されたのだろう」と指摘した。
7月の2回のミサイル実験は平安北道と慈江道から発射されていた。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら