時短女子社員に"殺されない"ための処方箋 ノマドドクターがモノ申す!

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ノマドドクターからの処方箋

「そんなこと言っても、フリーランスなんてしょせんは一部の専門職の世界の話でしょ。フツーの働き女子には関係ないよね。」と思った方のために、時短女子・同僚・経営者の三方が納得できる処方箋をひとつ提案したい。

「妊娠~子育て期間中は、個人事業主として元の会社より仕事を外注してもらい、課税所得(=売り上げ-経費)100万円以下の範囲で働く」のである。ご存じの方も多いと思うが、現在のところ「妻の年収が100万円未満だと(夫が正社員ならば)夫の社会保障費で妻の分までカバーされる」のだが、これは妻がフリーランス(個人事業主)でも適用される。

一般的なパート従業員とは異なり、個人事業主の場合は「車、家賃、パソコン、デジカメ、書籍、交通費、携帯代 etc」の一部は経費として課税所得から除外できる。経営者にとっても、余分な社会保障費の出費を節約できる。同僚にとっても「決算前や採用シーズンに応援に来てくれる元社員」はありがたい存在になるだろう。「年収250万円の時短正社員」を増やすならば「売り上げ200万円(うち経費100万円)の元社員フリーランス」について、検討してみる価値はあると私は考えている。

(記事初出時に、一部、不適切な表現がありました。お詫びして該当箇所を削除いたします。)

筒井 冨美 ノマドドクター

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つつい ふみ

地方の一般的家庭に育ち、小中高大とも国公立卒。米国留学、大学講師を経てフリーランス麻酔科医。医学博士。日米の心臓麻酔専門医。テレビ朝日ドラマ「ドクターX」取材協力

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