日の丸ゲーム企業、バンクーバーに集う バンダイナムコ、DeNA、グリーなどが進出した事情

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東京から飛行機で東へ約10時間。2010年の冬季オリンピック開催で一躍有名となったカナダ・バンクーバーは、カナダ西海岸に位置するブリティッシュ・コロンビア(BC)州で最大の都市であり、ゲーム産業などデジタルメディア関連企業が集う一大都市でもある。

1100社、2万2000人のデジタルメディア関係者が働く

エレクトロニック・アーツ、ディズニー・インタラクティブ、ピクサー――。バンクーバーには、これら米国の大手企業が拠点を置き、デジタルメディア関連全体では、世界中から1100社を超える企業が進出している。関連する雇用者は約2万2000人。年間33億ドルに上る利益を創出しているという。

このバンクーバーで、日本企業、特にゲーム系の進出が目立ち始めている。

BC州の4大学が共同運営する大学院専門大学「CDM」で行われたバンダイナムコスタジオの拠点開設レセプション。 現地の政府関係者のほか、業界関係者も多く参加した

今年3月には、バンダイナムコゲームスの開発部隊バンダイナムコスタジオが、現地法人を設立。8月から業務を開始した。先駆けて、ソーシャルゲームのディー・エヌ・エー(DeNA)が2012年2月に設けた現地法人では、当初2人だった従業員が現在は80人規模まで拡大している。バンクーバー現法は、グリーも同年7月に設立。グリーは今夏、グローバル拠点を従来の8所から4カ所に集約したが、バンクーバーは重要拠点として残している。

バンダイナムコスタジオは、現法の開設に併せてレセプションを開催。BC州でアジア太平洋地域などの戦略を統括する、国際貿易担当のワット大臣など、要人も複数駆けつける盛況ぶりだった。

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