社会に出て数年は基礎能力(論理的思考力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、会計・法務知識、語学力など)をコソ勉、ヤミ練で地道に伸ばしつつ、できれば何かしらモノを売っておカネをもらう営業経験をしましょう。そこからのキャリア設計はパーセンテージの掛け算です。
たとえばメーカー勤務なら、
工場の生産管理経験×会計知識×中国語
のように、生産管理経験者はたくさんいる、その中で会計にも詳しくて、中国語もできるとなるとなかなかいない、と希少性が増していくわけです。こうしたスキルの組み合わせにリーダーシップとチームマネジメント実績が加わると、これまたなかなかいない、と差別化できるわけです。こうした組み合わせに対してニーズがあると「売れる人材」となっていきます。
最近の「売れる人材」のトレンド
たとえば、筆者の20代後半は下記のようなパーセンテージの掛け算で誰かに使ってもらえるようにしていました。
インターネット業界の知識×M&A・投資実務×海外案件もOK
ネット業界の人はたくさんいる、しかし、その業界でM&A・投資実務ができて海外案件にも対応できる人は少ないから使ってもらえる、という感じでした。
おまけで申し上げておくと、最近のトレンドは下記のようなものです。
グローバル×ダイバシティ×リーダーシップ×イノベーション
カタカナ次長ですみません。「世界中のどこででも国籍や文化などのチームの多様性がある中でリーダーシップを発揮して新しいものを創造できる人材」、そんなヤツいるんかっ、と思いますが、ダイバシティやリーダーシップは気持ちの問題なので、できると思い込めば数秒で獲得可能です。筆者も「ありえない」という多様性に遭遇した場合には、「多様性は力、多様性は力」と唱えて深呼吸し気を静めるようにしています。これらは最近の頻出キーワードではありますので、ご参考まで。
質問者の方は、社会人生活に対する想像で不安が増しているのかもしれませんが、どうぞ学生生活を楽しんでください。最初から転職ありきなどと言わずに、事を為すには雨垂れ石を穿つ。まずは配属先で一所懸命にやったらよいかと思います。仕事においてどんな経験も無駄ではありませんし、逆境でも過去になれば話のネタです。
※ 塩野さんへのキャリア相談はこちら
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