「忙しすぎる日本人」が知らない心の休め方

デンマーク人が「世界一幸せ」な本当の理由

デンマーク流「心地いい」暮らしの基本はずばり、「日々の中の小さなあれこれを愛(め)でる」という、シンプルな考え方にあります。

デンマーク人はほかの国の人たちと比べ、物質的な豊かさへの執着があまりありません。モノをため込むことよりも、家族や友人との時間や絆を大切にしているからです。

人生で最も価値のあるもの、最も記憶に残る出来事というのは、えてしておカネのかからないものです――予定のない休日に肌触りのいい服を着て家族と公園を散歩したり、仲のいい友人と紅茶の入ったカップを手に雪が降るのを眺めたり。

もちろん、誰かと一緒にいる場合に限りませんし、屋内や職場にいるときでもかまいません。大切なのは、自分がどこで何をしていようと「家にいるときのように安心できる」こと。安全で、幸せで、つながっていて、いまを生きていると感じられることです。

誰もが生活の中にほんの少しでも「ヒュッゲ」のシンプルで心地いい時間の過ごし方を取り入れたなら、みんなもっと幸福感を得る機会が増え、心に余裕が生まれると思います。「ヒュッゲ」のチャンスは、望みさえすればどこにでも見つけられるものです。実際の暮らしの中に、どのようにして取り入れればよいか、いくつかヒントをご紹介しましょう。

いまいる場所を「世界一くつろげる場所」にする

心地よさを取り入れるには、気合を入れすぎないことが重要です。自分らしく、ゆったりとくつろげる雰囲気があればいいので、自然体のほうがうまくいきます。頭で考えようとせず、直感を信じ、いまある自分の状況を見渡して「どこか変えたいところはないだろうか?」と問いかけてみるのです。

<自宅でヒュッゲするコツ>

□「肌触り」のよいものを選ぶ

ニットやフリース素材のひざ掛け、ふわふわのクッションなど、やわらかくて肌触りのよいものをあちこちに置きます。どこにいてもどんな姿勢でいても、肌に「心地いい」感触が得られるようにすること。

□照明は「暖色」を

照明もとても大切な要素です。心を落ち着かせてくれるようなあたたかみのある照明を選びます。蛍光灯の光が白く煌々(こうこう)と輝いているのと、テーブルの上のランプが黄色い光を放つのとでは、雲泥の差があります。

□「アウトドア」を室内に持ち込む

人間も動物である以上、本能的に自然に惹かれるものです。その本能にしたがい、外の自然を室内に持ち込んでみてはいかがでしょう? 小さな鉢植えであれば、近所のお店で数百円から手に入ります。さらに、鉱物、木、石、革など、自然素材でできたものを飾るのも効果的です。

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