「ジャケ買い」されるペット用品の真の実力

優れたデザインが商品を輝かせる

もともとデザイン事務所をやっていた川村氏が、共同経営者と初めての飲食店、ベジタリアンレストランの「カフェエイト」をオープンしたのは2000年。その後、2軒目のカフェを開いたり、ケータリング事業を行ったりしながら、2014年にはエイタブリッシュを設立した。同じ年に、ペットケア関連事業会社のアポロ・アンド・チャーを立ち上げている。

この間、川村氏にとって2つの転機につながることがあった。

ペットは赤ちゃんと同じような存在

1つは、2013年に絵本『ぼくアポロ』『わたしチャー』を出版したこと。前者は優しい柴犬、後者はおしゃれなペルシャ猫が主人公だ。「子どもが欲しいと思っていた時期もあるけれど、実際に持てないとわかったとき、何か大勢の子どもたちのためになることをしたいと考えた」と川村氏は話す。

とにかく優しくて、相手のためになることを喜んでやってあげる心優しいアポロと、おしゃれが大好きで自由に親子が話を作ることができるチャーの本は、ボローニャの国際絵本市にも出展され、親子のコミュニケーションの機会をつくるワークショップも開催された。

デザイナーの川村氏も、アポロという名前の柴犬を育てている(撮影:編集部)

「本当の子どもができない場合、ペットを飼っているという人は少なくありません。そういう人たちにとって、ペットはおそらく赤ちゃんと一緒。『何を食べさせたらいいのか』などわからないことだらけ」(川村氏)。川村氏もアポロという名の柴犬を育てているが、子犬の頃、何をどれだけ食べさせていいかわからず、栄養失調にさせてしまったことがある。「健康で1日も長く生きてほしい」と、わが子の成長を見守る思いで、食の内容に気を配るようになった。

100%天然の原料で無添加、無着色の「海のおやつ」はペットの発育に必要なミネラルやビタミンがたっぷり入っている。桜チップのきびなご燻製はビタミンB12、ビタミンB6、ビタミンD、ナイアシン、タンパク質が含まれており、「妊娠中、授乳中のペットにもおすすめ」という。天然宗田鰹チップスは肝機能を高めるタウリンや、必須アミノ酸、ビタミンD・B群が豊富だ。

栄養はもちろん、「海のおやつ」は素材が持つ、香りや旨みを生かすことにもこだわる。原料は高知県土佐清水沖のメヂカと呼ばれる宗田鰹や、高知県西部の宿毛湾のキビナゴ。取れたての新鮮な魚をそのままゆでて乾燥させ、伝統技術も用いて燻製する。手間と時間を惜しまない。

次ページなぜ高知の素材にこだわるのか
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