フェリーは豪華クルーズ列車より安くて広い

「四季島」のひのき風呂よりゆったりの浴場も

こうした難点はあるものの、それでも「あけぼの」B寝台や「こまち」よりは安い。「こまち」や飛行機の利用で必要な前泊分の宿泊費は発生せず、それも考慮に入れればもっと安くなる。

カプセルホテルに近い構造の「ツーリストA」。読書灯の下にはコンセントもあった(筆者撮影)

しかも、「ゆうかり」はすべての客室で体を横にして寝ることができる。私が今回利用した客室は「ツーリストA」。カーペット敷き相部屋の「ツーリストJ」より1000円ほど高いが、構造的にはカプセルホテルに近く、プライバシーを確保しやすい。ベッド内にはコンセントもあり、手持ちのスマホを充電できた。

寝る場所だけではない。船内は他の乗り物に比べ圧倒的に広く、1人当たりのスペースを大幅に増やしたクルーズ列車すらかなわない。付帯設備も充実している。私が乗船した日は深夜にもかかわらず、乗船開始(22時15分ころ)から出港後しばらくは売店やカフェ、大浴場を利用できた。

大浴場は「四季島」浴槽10個分!

「四季島」のひのき風呂10個分はある大浴場は深夜1時まで利用できた(筆者撮影)

大浴場の浴槽は、JR東日本のクルーズ列車「TRAIN SUITE 四季島」の最上級客室「四季島スイート」に設けられたひのき風呂の10個分はあったと思う。大きな浴槽にゆったりと収まり、その日の汗をきれいさっぱり落とすことができた。

こうした設備は「ゆうかり」に限ったことではなく、大型フェリーでは標準的なもの。付帯設備が充実していないフェリーでも、体を横にして寝られるスペースは確保されていることが多い。

価格は夜行バスより若干高めだが、圧倒的に広くて快適なフェリー。この利点は寝台列車に近い。スケジュールの組み方にもよるが、フェリーは寝台列車の代わりになるといえる。

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