楽天vsTポイント、"仁義なき戦い" ポイント頂上決戦、制するのはどっちだ?

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「クレカ利用率拡大」と「現金対応」の両面作戦

ただし、楽天カードはあくまでクレジットカード。日本のリアル店舗でのクレジットカード利用率は低く、目下のところは年間商品販売に占めるクレジットカード使用率は10~15%にすぎない。そのため、楽天ポイント経済圏をリアル店舗へと拡大するため、二つの戦略を遂行している。一つはクレジットカードの利用率を高める戦略。もう一つが、現金決済の場合でもポイントが貯まるネットワークを作ることだ。

クレジットカード利用率を高めるために最も重視しているのが、推定700万の楽天カード会員数を徹底的に増やしていくことだ。テレビCMによる宣伝、ポイント増額キャンペーンなど会員獲得のためのプロモーションを実施。利益が減っているのも、会員増を優先しているためだ。

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楽天カードは右肩上がり

昨年12月開始のスマホ決済サービス「楽天スマートペイ」も、クレジットカード利用率を高める使命を担っている。これはスマホやタブレット端末のイヤホンジャックに専用カードリーダーを装着することで、カード決済できるようにするサービス。スマホ決済は10年に米国のスクエアが発明したものだ。楽天は、スクエアの端末を製造していた香港のPCHインターナショナルに製造を委託することで、色が違うだけのそっくりの端末を作り上げている。

この楽天スマートペイを使えば、小さな店であっても、先行投資ゼロでクレジットカード決済を導入できる。スクエアやペイパルヒアなどの競合サービスが普及したとしても、「クレジットカードの利用率を高める」というミッションはもちろん達成できる。

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