仕事相手から嫌われる人は「気くばり」がない うまく「打ち解ける」「お願いする」「断る」コツ

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「断ってしまうと、2度と声をかけてもらえないのでは?」と心配になってなかなか断れない人がいますが、また声をかけられる人になるためには断り方にコツがあります。

断るときに、申し訳なく思っている気持ちとともに、断らなければならない理由を一緒に伝えるのです。ただし、「忙しいから」は理由にはなりません。基本的に忙しいのはみんな同じです。それに、人によって忙しさの尺度は異なります。「先約がある」「都合が合わない」「体調不良」など、忙しい以外の理由で断るのがいいでしょう。

また、「できません」「行けません」という言葉の前に「とても残念なのですが」「せっかくなのですが」など、クッション言葉を入れるようにしましょう。頼んでもらえてうれしかったです、という気持ちを伝えられると、次につながる良好な関係が保てます。「また声をかけてくださいね」「次こそご一緒したいです」などの言葉も好印象です。

上級者がやっているシンプルな「気くばり」

『相手もよろこぶ 私もうれしい オトナ女子の気くばり帳』(サンクチュアリ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

また、こちらが断られる立場の場合にも気くばりが必要です。相手は心苦しく思っているはずなので、断られたときこそ、笑顔でお礼を伝えたいものです。あえてフランクにメールを返したり、わざと軽く受け流したりすることで、相手の心は軽くなります。特に、相手が年下の場合は必要以上に恐縮していることもあるので、こちらから和やかな雰囲気を作り出したいものです。

「気くばり上手」な人たちはには共通点があります。それは、あくまでさりげなく自然体で媚びていないということ。「仕事に有利だから」「自分のことを気に入ってほしいから」などの下心があると、どうしても押し付けがましくなりがちですし、相手にもその空気が伝わってしまいます。

まずは、「相手がうれしいか」「自分も楽しめているか」。相手のよろこぶ顔を見るうちに、自然と「気くばりの達人」になっていけるはずです。

気くばり調査委員会
きくばりちょうさいいんかい / Kikubarichosaiinkai

人間関係が豊かになるコミュニケーションについて考える団体で、誰でもできる小さな気くばりを日々研究している。

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