「いい子」「悪い子」すべては"親の決めつけ"だ 「リフレーミング」で短所が長所に変わる

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たとえば、スーパーに買い物に行って混んでいたら「混んでて嫌だなあ」と思ってしまいがちですが、そこで終わらずに「でも、こんなに人気のある店で買い物ができるのはいいことかも。きっと新鮮で安いものが多い店なんだ」とリフレーミングしてみます。

ガミガミしかってばかりで嫌われている上司がいたとしたら、「でも、この上司のおかげで、この課はみんな仲がいいのかも」と感謝してみましょう。自分は出世コースから外れたと思ったら、「でも、これで自分のペースで生きられる。趣味の時間も家族との時間も持てる」と思い直してみます。

「休みが終わってしまう」をリフレーミングすると

3連休の2日目の朝起きたとき、「もう休みがあと2日しかない」と思ってしまう人は多いと思いますが、そこで終わらずに「でも、今日も休みだ。今日から2連休なんだ」とリフレーミングしてみましょう。逆に、プラス思考の人で、まず「やった!今日も休みだ。今日から2連休なんだ」と思う人は、「でも、もう1日は終わってしまったんだから、そろそろ連休明けのことも考えておかなくては」とリフレーミングしてみましょう。

このように日頃からリフレーミングを心がけていると、物事を多面的に見られるようになります。ついマイナス思考になりがちな人も、プラス思考で見直せるようになります。逆にプラス思考で楽天的すぎる人は、少しずつ慎重さや計画性も出てきます。

子どもを見るときも、短所ばかり見て嘆くようなことは少なくなります。わが子のしょうもない部分も笑って許せるようになり、どんな子も本当に愛おしく感じられるようになります。

親野 智可等 教育評論家

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おやの ちから / Chikara Oyano

長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。読者数は4万5000人を超え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』など、ベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。全国各地の小・中学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会でも大人気。ブログ「親力講座」もぞくぞく更新中。講演のお問い合わせとメルマガ登録は公式サイトから。Xで毎日発信中。

 

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